秋の夜長に読書
ようやく秋になり、夜になると虫の声なども聞こえますね。
秋の夜長といえば、読書です。
読書は基本的に大好きです。
時間がある時に読む本、強引に時間を作ってでも読み切ってしまう本、読んでも読まなくても持っているだけで安心できる本、一言で本といっても私にとっての在り方は様々です。
本のページを開く時が一番楽しみだなと思っています。
個人的には最初の一行で引き込まれてしまう本がいくつか存在します。衝撃ではなく、静かに心を掴んでくれる出だしが好きだなといつも感じています。
というわけで、「たったの一行で引き込まれてしまった本ベスト3」お伝えいたします。
第三位
夏目漱石著 吾輩は猫である
「吾輩は猫である。名前はまだない。」
有名な一小節です。
私が最初に読んだ夏目漱石の本は「こころ」だったのですが、中学生の私には難しいなというのが第一印象でした。その後、吾輩は猫であるを読んだのですが、ガラッと違った文章が意外で、面白さに加えた話の深さに漱石さんが好きになりました。こころを理解するにはまだ早かったのでしょうか・・・。
第二位
せなけいこ著 ねないこ だれだ
「とけいがなります、ぼん、ぼん、ぼん・・・」
1,2歳向けの絵本です。我が家のこどもたちに何度読んで聞かせたことでしょう。私がというより、こどもたちが最初のフレーズで引き込まれていくのがわかります。
因みに、最後、ねない子はおばけになってとんでいけ、というページで終わります。
めでたしめでたしとならない絵本はめずらしいかもしれません。
子どもたちは恐ろしくて一刻も早く寝るしかありません。布団の中で読むのにうってつけです。
第一位
司馬遼太郎著 国盗り物語
斎藤道三、織田信長や明智光秀の話です。
書き出しは
「落ちついている。声が、である。」
ここでもう斎藤道三が好きになってしまって、一気に読み進められるほどの出だし。司馬遼太郎さんの本はどれも大変引き込まれます。梟の城、竜馬がゆく、等が特に好きですが、書き出しナンバーワンはこちらです。
戦国時代の風雲児たちをより一層鮮やかなイメージで読ませてくれる本でした。
と勝手に順位付けしましたが、完全に個人の感想に基づいた結果です。
皆さんも是非、読書の秋、お楽しみください。