Note

ノート

愛用品と部屋

    
■物件概要:
T様邸 新築工事
■所在地:
世田谷区松原
民藝からクラフツマンシップを受け継ぐ、優れた工業製品の数々。施主様の愛用品たちと、ThinkTownの「ロングライフデザイン」の精神が重なり合い、世界でただ一つのタイムレスな家ができました。

家づくりのきっかけ
イラストレーターである施主様。お子様が生まれたことをきっかけに、在宅ワークスペースの確保が必要になり、家の購入を決意されました。

ヴィンテージマンションが好きで、家購入までは2年毎に引っ越しを重ねていたそう。東ドイツやオランダの工業製品が好きで、コツコツと集めた愛用品の数々を中心に、空間のイメージも広がっていきました。

しかし、難航したのはハウスメーカー/工務店探し。明確な「暮らしのイメージ」があったことから、「価値観の共有」ができないことには理想の追求が難しかったのです。

ThinkTownにご相談いただき、施主様が敬愛する写真家トーマス・ルフのお話やプロダクトデザイナーの深沢直人さんの概念を共有し、人間の精神的豊かさについてさまざまなお話をする中で、「理想の暮らし」のイメージはより明確になっていきました。

民藝からクラフツマンシップを受け継ぐ優れた工業製品の数々は、それ自体が素晴らしい魅力を放っています。その愛用品を最大限に活かす空間は、ただシンプルなだけでは不十分です。そこで、建築のプロ視点でのアイデアや技法が施主様の暮らしに大いに貢献できると確信しました。

壁面や窓枠、ドアまで色調には徹底的にこだわり、最適な「白」を追求しました。一度紙を貼ってから塗り上げる技法は、一般的に美術館の展示室などに使われます。コルクの床の暖かい色調と相まって心落ち着く空間に仕上がりました。

2階ホールと部屋の間を仕切るドアの上部には、ガラスの欄間を造り、施主様がとり寄せたドイツ製ヴィンテージライトの明かりが部屋からも見えるように工夫しました。

設置が必須である給気口なども、空間を阻害しない洗練された品を選択。全体を通して共通したコンセプトがあるからこそ、細部まで妥協のないクオリティが保たれました。

全体を通して、時を経てなお愛着が増していく「経年美」が生まれるように意識し、細部にまで施主さまのこだわりが行き届いた家が完成。

機能面は、ThinTownの標準仕様。「冬はとてもあたたかく、夏も湿気が少なく体にとても良い感じがしました」と喜びのお声もいただいています。

施主様の愛する工業製品は、大量生産の時代においても民藝のクラフツマンシップを失うことなく、むしろ効果的にその魅力を受け継いできた品々です。その脈々と受け継がれるものづくり精神は、暮らしにおける心の豊かさにつながり、現代においてますます輝きを放っています。

施主様の素晴らしい感性に、ThinkTownの「ロングライフデザイン」の精神を重ね、世界でただ一つのタイムレスな家づくりをお手伝いさせていただきました。