思い出はそのままに、新しくも懐かしい家。
- ■物件概要 :
- O様邸改修工事
- ■所在地 :
- 武蔵野市吉祥寺東町
Note
ノート
吉祥寺東町に佇む、昭和60年に建築された日本家屋。家長であるお父様が亡くなられてからは、ご高齢のお母様がお一人で暮らしておられました。
息子さん家族との同居にあたっては新築も考えられましたが、
お母様の「思い出が詰まった家を壊したくない」という強いご要望を受け、リフォームを選択。
解体工事の際に見つかった太鼓梁をアクセントにするなど、
ご家族の想いを大切にした、新しくも懐かしい住まいを目指しました。
床は反りや歪みの少ないチェリー材の三層フロアーを用い、壁や天井は珪藻土(左官及びクロス)で仕上げています。
できるだけ天然素材を使い、心地良い空間を意識しました。
また、各所に造作建具・家具を設置し、既製品では味わうことのできない温かみが感じられるように配慮しています。
2世帯が快適に暮らすため、1階は家族全員の共有スペースとお母様の居住スペースとし、2階は息子さん家族の居住スペースに分けました。
1階は間取りはほぼ現状維持ですが、家事動線を意識し、水回りを集約。
たくさんのキッチン小物がすっきり納まる収納をオリジナルで作成しました。
玄関は軒天・破風を塗り直し、雨樋は銅製にすることで趣のある外観になりました。
〈 before → after 〉
二世帯になるため、玄関収納は大きく確保。
ブーツや長靴だけでなく、レインコートなども収納できます。
〈 before → after 〉
1階部分の間取りは大きく変更していないものの、素材を変えることで全体的に明るくなりました。
床材はブラックチェリーでまとめ、家全体の統一感を意識しています。
〈 before → after 〉
1階リビングのカーテンボックスはそのままに、耐震性を向上させるために柱の入れ替えを行いました。
観葉植物をたくさん置かれることを想定し、カウンターには水に強いメラミン化粧板を使用しています。
〈 before → after 〉
昔の家らしく、とても急だった階段は、緩やかにするために施工し直しました。
手すりも階段材と合わせて再設置しています。
〈 before → after 〉
2階にあった和室は、息子さん世帯のキッチンへとリフォーム。
室内の雰囲気に合わせ、出窓にも手を加えています。
〈 before → after 〉
和室の扉を取り去り、広いLDKに。家族全員がゆったり過ごせる空間を目指しました。
さらにリビングの奥には長いワークデスクを設置し、家族の気配を感じながら作業をすることが可能です。
〈 before → after 〉
耐震性だけでなく断熱性も高めるため、しっかりと断熱材を入れました。
まだ使える柱は大切に、そのまま使用しています。
断熱性能リフォームによって気密性の高い住宅となっただけでなく、防音性能も向上。
リフォーム後はお子様が弾くピアノの音漏れもなくなり、逆に屋外の音も聞こえにくくなったそうです。
シンクタウンのリフォームは、「75年計画」を意識し、トータル3世代のご家族が快適に住み継ぐことを目指しています。
今回の住宅についても、今までの30年の思い出を大切に受け継ぎながら
この先の45年も変わらず愛され続けるように、願いを込めて施工させていただきました。
今回のリフォームは長期優良化リフォーム事業として、補助金申請を行っています。
長期優良化リフォーム事業とは、住宅・建築物の省エネ化及び既存住宅の長寿命化を推進するため、既存住宅の長期優良化リフォームなどに対する支援を国土交通省が実施するものです。
【2022年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業】
補助限度額
a性能向上リフォーム工事(劣化対策、耐震性、省エネ性、維持管理容易性のいずれかを評価基準等に適合させるための工事)
b三世代同居対応改修工事
c子育て世帯向け改修工事
d防災性・レジリエンス性の向上改修工事
長期優良化リフォーム事業では、対象工事項目をいろいろと組み合わせることができ、部分改装からも適応できます。
詳しくはシンクタウンまで、お気軽にご相談ください。